エネルギー概念を用いた化学平衡教材の開発と活用法に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • エネルギー ガイネン オ モチイタ カガク ヘイコウ キョウザイ ノ カイハツ ト カツヨウホウ ニ カンスル ケンキュウ
  • Research on Development and Utilization of Chemical Equilibrium : Teaching Materials Using the Energy Concept

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抄録

本研究は,化学平衡を反応物と生成物のエネルギー(化学ポテンシャル)が等しいとの視点で導入するために,教材とその活用法の開発を行い,検証授業を通して生徒の持つ平衡概念の理解状況と教材に対する好感度から,教材及び活用法の有用性を検証したものである.その結果,以下の2点が明らかとなった.1) 生徒は,平衡状態について,反応速度を物質の量に置き換え,反応物と生成物の物質の量が等しい状態として考えていたが,検証授業を通して,反応物と生成物のエネルギー(化学ポテンシャル)が等しい状態へと考えを変容させた.2) 生徒は,学習内容が理解できることを理由に,教材及びその活用法を役立つと考えていた. 以上のことから,本研究で開発した教材及びその活用法は,平衡概念を学ぶために有用であることが示唆された.

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