青年期女子における挫折経験がスチューデント・アパシー傾向と生きがい感に及ぼす影響

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Other Title
  • The influence to a frustrating experience on apathy and the feeling of a life worth living among adolescent women

Description

【目的】挫折経験および挫折経験のとらえ方がスチューデント・アパシー傾向と生きがい感にどのように影響しているのかを検証することを目的とした。【方法】女子大学生1~4年生312名を対象に質問紙調査を行った。質問紙は①フェイスシート(年齢、学年、挫折経験の有無、挫折経験をした年齢と内容)②挫折経験のとらえ方尺度(姜・清沢、2017)③アパシー傾向測定尺度短縮版(箭本・鈴木、2017)④生きがい認知尺度(熊野、2012)である。【結果】①挫折の有無におけるt検定の結果、挫折を経験したことがある者ほど挫折をネガティブなものとしてとらえ、生きがい感が低くなる傾向があることが明らかになった。また、挫折を経験したことがある者ほど「学業への積極的姿勢」が高いことが明らかになった。②重回帰分析の結果、挫折経験をネガティブにとらえることは生きがい感に負の影響を与え、スチューデント・アパシー傾向に正の影響を与えることが明らかになった。また、挫折経験をポジティブにとらえることは生きがい感に正の影響を及ぼすことが明らかになった。③挫折を経験した年齢において、16歳以下を低年齢群、17歳以上を高年齢群とし、t検定を行った。その結果、挫折経験を高年齢時にした者ほど挫折をポジティブにとらえること、学業に積極的に取り組む姿勢があること、生きがい感が高いことが明らかになった。【考察】青年期女子において、挫折を経験することで心理的苦痛をうけるものの挫折をポジティブに考えることができ、ポジティブに考えることで生きがい感を高くし、スチューデント・アパシー傾向を低くすることができると示唆された。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1050009457572459008
  • NII Article ID
    120007185608
  • ISSN
    21867291
  • Web Site
    https://atomi.repo.nii.ac.jp/records/3948
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • IRDB
    • CiNii Articles

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