「彼らはすべてに備えていた、ただし、ろうそくと祈りを除いては」クリスティアン・フューラー『そして私たちはその場に居合わせた』より

書誌事項

タイトル別名
  • カレ ラ ワ スベテ ニ ソナエテ イタ 、 タダシ 、 ロウソク ト イノリ オ ノゾイテ ワ : クリスティアン ・ フューラー 『 ソシテ ワタクシ タチ ワ ソノ バ ニ イアワセタ 』 ヨリ
  • 「カレラ ワ スベテ ニ ソナエテ イタ、 タダシ、 ロウソク ト イノリ オ ノゾイテ ワ」 クリスティアン・フューラー 『ソシテ ワタシタチ ワ ソノバニ イアワセタ』 ヨリ
  • "Sie haben auf alles vorbereitet, nur nicht auf Kerzen und Gebete"- aus Wir sind dabei gewesen von Christian Führer -

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抄録

本稿は、クリスティアン・フューラー著『そして私たちはそこに居合わせた』から1989年10月9日の〈月曜デモ〉に纏わる一節の試訳である。著者フューラーはライプツィヒのニコライ教会の牧師で、本書は1989年のベルリンの壁崩壊に到る一連の草の根的行動の中で主導的役割を果たした当事者の証言の書である。原著の本文は300ページ余りで、「第一部 1943-1967」「第二部 1968-1989」「第三部 1990-2008」の年代ごとに三部で構成されている。訳出した個所は、第二部の最終節にあたる。直前のドイツ民主共和国建国40周年記念日の際の流血の事態を受けて、同様の衝突が現実的なものとして懸念された10月9日の〈月曜デモ〉を「非暴力」で成功させ、その後の流れを決定づけたその日の緊迫した一日を証言した一節である。

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