近世文学にみる平将門

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  • キンセイ ブンガク ニ ミル タイラノ マサカド

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平将門には種々の将門伝説が備わり、『将門記』、『今昔物語集』、『御伽草子集』、『太平記』などに記されている。本稿は近世文学に焦点をあて、平将門や将門伝説が作中でどのように描かれているのか、考察していくものである。具体的には近松門左衛門『関八州繋馬』、江島其磧『女将門七人化粧』、山東京伝『将門/秀郷 時代世話二挺鼓』、同『善知安方忠義伝』、同『神田利生/王子神徳 女将門七人化粧』、曲亭馬琴『報讐獺狂夫』を取り上げて考察していく。結果として将門は滑稽なものとして描かれていたり、弱者を助ける神として描かれているものが多かった。そのため恐れとしての対象が将門から将門の遺児たちに移っていっているのではないかと結論付けた。

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