青年期の性行動・性知識に関する実態調査(第二報)ー避妊行動と青年期対象関係尺度に焦点を当ててー

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  • A Survey on sex of College Students(2nd report) ーFocusing on contraceptive behavior and adolescent object relations scaleー

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抄録

青年期の対象関係が避妊行動にどのような影響を及ぼすのかを検討し、教育的関わりを目指すために質問紙調査を実施した結果、青年期対象関係と避妊行動との相関関係が明らかになった。「見捨てられ不安」と「妊娠しない」(p < .05)、「一体性の過剰希求」と「自分の欲求を満たしたい」(p < .01)、「一心同体になりたい」(p < .05)との間に相関が認められた。見捨てられる不安という強迫観念が、心理的に弱い立場となり避妊の意志表示ができない。見捨てられ不安が強い学生には、大学教育の中で自己尊重し自己肯定感が高められるような関わりをすることで避妊行動がとれ、不確実な避妊行動の認識を早い段階で正しい知識の習得と認識と実践の相違を回避する方策の必要性が示唆された。

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