地域資源活用による地域力の創出に関する研究―函館西部地区バル街を事例として―

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Capability for Regional Development by Utilizing Regional Resources: Case Study on BAR-GAI in West Hakodate
  • チイキ シゲン カツヨウ ニ ヨル チイキリョク ノ ソウシュツ ニ カンスル ケンキュウ : ハコダテ セイブ チク バルガイ オ ジレイ ト シテ

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説明

本稿では,地域が有するその土地固有の地域資源を分類整理した上で,地域資源をつくるプロセスを示し,地域資源を活用した地域活性化の有効事例として,函館市西部地区で実施される「食」イベント「函館西部地区バル街」に着目し,イベントが果たす地域活性化の有効性と,そこから生まれる地域力の創出およびイベントの優位性を明らかにするとともに,同地区における今後の課題について考察することを目的としている.その結果,「函館西部地区バル街」は,西部地区が有する「重要伝統的建造物群保存地区」,坂道の景観や地元産の食材を用いた料理提供などの地域資源を個別提供ではなく,有機的に結びつけ,「地域の総合力」として提供することでまちの魅力を発信し,「地域力」の創出にも貢献していることが明らかになった.また,その取組み過程においては,地域に対する「矜持」や「外部の視点」を持つことが肝要である.

収録刊行物

  • 地域研究

    地域研究 58A 1-14, 2017-12-25

    立正地理学会

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