東京都清瀬市と東久留米市における市場出荷型露地野菜産地の存続戦略

書誌事項

タイトル別名
  • Continuing Strategy of Market Shipment Type Bare Ground Vegetables Production Center in Kiyose-shi and Higashikurume-shi, Tokyo
  • トウキョウト キヨセシ ト ヒガシクルメシ ニ オケル シジョウ シュッカガタ ロジ ヤサイ サンチ ノ ソンゾク センリャク

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説明

本稿では,都市農業振興基本法に基づく「土地利用計画」の策定が見込まれることから,市場出荷型露地野菜産地である東京都清瀬市および東久留米市を研究対象地域として,1992年の改正生産緑地法施行以前の1990年から2015年までの農業の変化をみた.その結果,両市ともに農家戸数や経営耕地面積が減少してきていたが,専業農家戸数は増加し,その割合は大きくなっていた.一位品目別農家戸数をみると,両市とも1990年以降一貫して露地野菜が最も多い.野菜の品目別の作付面積をみると,清瀬市は市場出荷品目のニンジンとホウレンソウが引き続き多い傾向を維持している.一方,東久留米市は市場出荷品目のホウレンソウは一定程度維持されているが,ダイコンは大幅な減少をしていた.このようなことを背景に,両市の行政計画は,都市農業の振興を図る目標は同じであるが,実施する施策には微妙な差異が生じてきている.

収録刊行物

  • 地域研究

    地域研究 57 21-31, 2017-03-25

    立正地理学会

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