【資料】日本人労働者のpresentismに関連する要因の文献検討
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presentismは健康経営への影響を表す指標のひとつで「職場には出勤しているが,心身の不調により生産性が低下する状態」と定義される概念である.日本では生産年齢人口の減少により労働力確保が問題となっており,健康経営の推進が重要となっている.本研究では,健康経営を推進するために,日本人労働者のpresentismに関連する要因について明らかにすることを目的とした.6件の文献を分析した結果,presentismには,「年齢(若年)」,「ヘルスリテラシー」,「活気のなさ」,「不安感」,「抑うつ感」,「うつ症状」,「心理的苦痛」,「認知機能障害」,「認知の狭窄」,「ワーク・エンゲージメント」,「仕事の困難さ」,「働き過ぎ」,「周囲のサポート」が関連していることが明らかにされた.presentismを予防・低減させるにためには,労働者の個人特性,職務内容,職場環境を捉え,ヘルスリテラシーを向上させる支援や環境改善に向けた産業保健スタッフの介入が必要である.また,健康問題を抱えながらも生産性を維持し,就労を継続できるよう個別性のある職場復帰支援プログラムの構築と両立支援の充実が求められる.
Journal
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- Journal of Junshin Gakuen University,Faculty of Health Sciences
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Journal of Junshin Gakuen University,Faculty of Health Sciences (12), 103-110, 2022-03-31
純真学園大学
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050010293623178112
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- NII Book ID
- AA12581584
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- ISSN
- 21866481
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB