コロナ禍のオンライン実習に 360度カメラを導入した効果と課題

書誌事項

タイトル別名
  • Online Practice in Time of COVID-19 Crisis

この論文をさがす

説明

COVID‐19の感染拡大により、オンライン実習においてリアリティを追及した実習が行えるように、実習先施設の映像を360度カメラで撮影し、その映像をVRゴーグルにより視聴する実習を取り入れ、その効果と課題を明らかにすることを目的に、介護福祉養成課程3回生18名にアンケート調査を実施した。その結果、360度カメラによる映像の視聴は実習最終日よりも実習19日目の情報収集の段階で学びが大きい(p < .009)ことが明らかになり、細かい点までの観察が繰り返しでき、介護者・利用者双方からの仮想体験が可能で、学生の気づきに効果があった。一方で、映像酔いや目への負担など、身体的負担につながることも示された。さらに、感情面では実習前から実習後にマイナス感情からプラス感情へと改善(p < .001)が確認できた。今後も、ポストコロナや大災害により突然平穏な日常が奪われる可能性があることを視野に入れ、実習先施設と連携を強化する中でオンラインを活用した実習体験プログラムを構築することが重要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ