「チベット問題」再考―中国外交の本質―

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タイトル別名
  • "Tibet Issues" Revisited
  • 「 チベット モンダイ 」 サイコウ : チュウゴク ガイコウ ノ ホンシツ

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説明

このところ、日本のマス・メディアも、ようやく中国の脅威について報じるようになった。祖国チベットを中国に奪われ、人生の大半を日本で過ごし、この間、その恐ろしさを訴え続けてきた筆者としては、微かな安堵を感じている。だが、多くの日本人はチベットに関しては、その歴史は疎か、場所すら知らない人も多いのではないだろうか。一九五九年三月の人民解放軍による「解放」という名のチベットへの侵略以来、たくさんの同胞が虐殺の運命に晒された。それだけに、日本では同じような悲劇が絶対に起きてほしくない。コロナ禍にあっても、習近平政権の覇権主義的傾向は強まる一方である。チベットだけでなく、ウイグル、南モンゴル、香港に続き、今度は台湾、そして尖閣諸島もターゲットにされている。日本がチベットと同じ道を歩まないために今、何をすべきなのか。本稿が、そのことを考える一助になればと考える。

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