(原著論文)教育施設内における高頻度接触面の汚染度実態と 次亜塩素酸水の拭き取りの影響

書誌事項

タイトル別名
  • The Actual Level of Contamination on Frequently Contacted Surfaces of Educational Facilities and The Effect of Cleaning with Hypochlorite Water
  • キョウイク シセツ ナイ ニ オケル コウヒンド セッショクメン ノ オセンド ジッタイ ト ジアエンソサンスイ ノ フキトリ ノ エイキョウ

この論文をさがす

説明

本研究の目的は,教育施設内の対面授業学年数別,高頻度接触面の汚染度実態と,次亜塩素酸水を 使用した接触面の拭き取りの影響をATP 拭き取り検査法により明らかにすることである.実態調査 の結果は,1・2学年対面授業日での施設内18 箇所の平均汚染度には有意な差はみられなかった.汚 染度の高い箇所は,施設出入口の引戸の取っ手,講義室内のクレセント・照明スイッチ,トイレの内 鍵などであった.汚染面の拭き取りでは,アルコール,次亜塩素酸水,水道水を用いた結果,3条件 の拭き取り前後にはいずれも有意な汚染度の低下がみられた.拭き取り後の条件間の直接比較では, アルコールは次亜塩素酸水と水道水に比べて有意に低下し,次亜塩素酸水と水道水には有意な差はみ られなかった.アルコールの入手の困難時では,次亜塩素酸水,水道水を用いた接触面の細菌を含め た有機物の除去の効果には差がみられないことが示唆された.

収録刊行物

  • 石川看護雑誌

    石川看護雑誌 19 41-49, 2022-03

    石川県公立大学法人 石川県立看護大学

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ