ジャン=リュック・ゴダール『ヌーヴェルヴァーグ』にみられるシークエンスの構築について

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  • A Construction of a Sequence Found in Jean-Luc Godard’s “Nouvelle Vague”

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ジャン=リュック・ゴダールの魅力は、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として確固たる地位を確立して以降、70年代を除いて第一線で活躍し、今や21世紀を代表する映画監督ともいえる存在となりながらも、その創作においてはいつの時代も常に前衛的手法を採用し、新たな表現を模索し続ける姿勢にある。そのようなゴダールについて、美学、哲学、社会学などの観点に立った研究は数多くある。だが本研究では、『ヌーヴェルヴァーグ』(1990)を取り上げ、シークエンスに基づく実践的な分析を試みる。その方法論として、映画を構成する音(聴覚)と映像(視覚)を同次元的要素として扱う。そして、それらの連結、接合の方法と、コンテクストの形成方法を示した上で、それによって生じる効果について考察を行う。

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