書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of Focusing Particle datte: Comparison with mo and demo in the System of Japanese Toritate Expressions
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抄録
「も」と「だって」は「同類」の用法を共有するのに対し,「でも」と「だって」は「逆条件」の用法を共有する。「逆条件」とは,「X ならばP」というX の属性から当然に期待される事態P が否定され「X であってもP でない(~ P)」が表す関係のことだが,X に「一度」「少し」のような「(最)小量」を表す副詞的成分が使用された場合に,「でも」と「だって」は顕著な対照性を示すことがある。すなわち「最低限のレベルを容認しつつ事態の(非)実現を希求する」話し手の譲歩的態度を表す発話では「でも」のみが使用され,「だって」は使用不可能である。一方「最低限のレベルでさえ実現していない」ことに対する話し手の不満や反発を表す発話では,「でも」も使用不可能ではないが,「だって」が選択される傾向が強い。「だって」は,話し手の謙遜や譲歩的姿勢を表す発話では使用不可能な点で,「でも」と鋭く対立しており,こうした用法上の制限は,「自己正当性の主張」という「だって」の機能特性から説明可能である。
収録刊行物
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- 日本語日本文学
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日本語日本文学 (32), (18)-(35), 2022-03-18
創価大学日本語日本文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050010621477520000
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- NII書誌ID
- AN10387152
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- HANDLE
- 10911/00040859
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- ISSN
- 09171762
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB