アーム型X線診断装置AUGE SOLIOの適正使用条件の検討

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  • A study on the appropriate scanning exposure condition for the AUGE SOLIO

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抄録

【目的】本研究は,アーム型X線診断装置AUGE SOLIOの導入・臨床使用にあたり,装置の適正撮影条件について検討することを目的とした。【対象と方法】頭部ファントムを管電圧85kV,管電流4mA,6mA,8mA,の組み合わせと8mAの短時間モードで撮影し,再構成処理により,上顎左側小臼歯部の矢状段面を作成した。撮影領域の異なるIモード,Dモードそれぞれにおいて,装置の最高条件である8mAで撮影した画像を基準画像とし,他の3条件で得た画像と比較させた。評価項目は鮮鋭度,雑音,アーチファクトの3項目で,10cmのビジュアルアナログスケールを用いて放射線歯科医師6名により評価を行った。評価点をもとに撮影条件をどの程度低減できるか検討した。【結果】Iモードの雑音とアーチファクトにおいて,通常の撮影時間で撮影した画像では,撮影条件が高いほど評価点が基準画像と同等の5点に近づく傾向がみられた。短時間モードの撮影では評価点が低く,特にアーチファクトの評価は有意に低い値を示した。Dモードでは4mAの条件はどの項目も評価点が低い傾向がみられ,特に鮮鋭度において有意に低い評価点を示した。【結論】Iモードにおいて,撮影条件を6mAまで低下させても基準画像とおおむね同等の画像が得られると考えられた。

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