入院中の精神障害者のリカバリーと意味のある作業への参加状況の関連

書誌事項

タイトル別名
  • Association Between Recovery and Participation in Meaningful Occupations Among Hospitalized Patients with Mental Disabilities
  • ニュウイン チュウ ノ セイシン ショウガイシャ ノ リカバリー ト イミ ノ アル サギョウ エ ノ サンカ ジョウキョウ ノ カンレン

この論文をさがす

抄録

〔目的〕近年、 精神科医療において "personal recovery" という考え方が注目されており、リカバリーに影響する様々な因子が検討されているが、個人にとって意味のある作業への参加状況(作業参加)との関連は十分に検討されていない。本研究では, リカバリーと作業参加の関連を明らかにすることを目的とした。〔方法〕入院する精神障害者30名を対象に、Recovery Assessment Scale (RAS)、Self-completed Occupational Performance Index (SOPI)、その他個人属性を調査した。〔結果〕RASの総合点は教育年数と有意な負の相関が、SOPIの総合点や「余暇活動領域」、「作業バランス」とそれぞれ有意な正の相関が認められた。重回帰分析の結果、RASには「教育年数」(β=-0.437, p<0.01)、「SOPI作業バランス」(β=0.457, p<0.01)が影響を与えていることが明らかになった。〔結論〕本研究によりリカバリーに作業参加が影響を与えることが明らかになった。精神障害者への支援の一つとして、個人にとって意味のある作業を見出し、それに取り組む支援を行う必要性があると考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ