鶏肉抽出物イミダゾールジペプチドの摂取が男子大学バスケットボール選手の主観的疲労感と視覚機能に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • ケイニク チュウシュツブツ イミダゾールジペプチド ノ セッシュ ガ ダンシ ダイガク バスケットボール センシュ ノ シュカンテキ ヒロウカン ト シカク キノウ ニ アタエル エイキョウ
  • トリニク チュウシュツブツ イミダゾールジペプチド ノ セッシュ ガ ダンシ ダイガク バスケットボール センシュ ノ シュカンテキ ヒロウカン ト シカク キノウ ニ アタエル エイキョウ
  • Effect of chicken extract intake on subjective fatigue and visual function in men's collegiate basketball players

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説明

【目的】本研究では、鶏肉抽出物イミダゾールジペプチドの経口摂取が、疲労、視覚機能および球技パフォーマンスに与える影響について、男子大学バスケットボール選手を対象として検討を行った。【方法】野菜ジュースに溶かした1500mgのイミダゾールペプチドまたはプラセボ粉末を運動後に4週間連続摂取させ一重盲検ランダム化比較試験を行った。摂取前後において、疲労マーカーとして尿中8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8-OHdG)および唾液中コルチゾールを、主観的疲労感として、Visual Analog scale(VAS)およびSelf-ratings of fatigue(SRF)を測定した。運動能力については、自転車エルゴメーターによる最大無酸素性パワーと、フリースロー成功率の計測を行った。視覚機能は、スポーツ特有の視覚機能として知られるスポーツビジョンを含めて測定を行った。【結果】イミダゾールペプチドの4週間連続摂取は、主観的疲労感SRFを低下させた。また、尿中8-OHdG濃度が高い被験者においては、イミダゾールペプチド摂取による8-OHdGの低下が示された。運動機能や視覚機能においてイミダゾールペプチド摂取の効果は見られなかったが、これは被験者の体格が大きくイミダゾールペプチド摂取量が不十分であった可能性が考えられた。摂取のタイミングや、摂取量を再度検討することで、イミダゾールジペプチドの機能性がより有効に発揮される可能性もあり、今後さらなる検討が必要である。一方で、被験者全員における解析では、フリースロー成功率は、尿中8-OHdG、主観的疲労度VAS、SRF、動体視力(KVA、DVA、E/H)と関連性を示し、特にSRFとDVAについてはフリースロー成功率に強く影響することが示された。

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