『漂客紀事』に見る児玉南柯と清人の交渉 : 鎖国日本における国際交流の一幕

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  • 『 ヒョウキャクキ ジ 』 ニ ミル コダマ ナンカ ト セイジン ノ コウショウ : サコク ニホン ニ オケル コクサイ コウリュウ ノ ヒトマク
  • ヒョウキャク キジ ニ ミル コダマ ナンカ ト シンヒト ノ コウショウ : サコク ニホン ニオケル コクサイ コウリュウ ノ ヒトマク
  • Negotiations between a Japanese Confucian and Qing Traders as Seen in Hyokyakukiji (Record of Drifted Merchants of Qing) : One Act of International Exchange in Isolated Japan

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安永九年(1780年)、房総半島に清国の貿易船が漂着する事件があった。その時、日本人と清国人の交渉は、日本側は漂着地の郡奉行である岩槻藩の児玉南柯が対処し、清国側は船長の沈敬瞻らが中心に当たった。児玉の背後には幕府や藩の上司の意向があり、一方、沈の背後には多くの乗組員(水夫)の意向があった。児玉と沈は難しい状況の中、漢文力を駆使し、複雑な交渉を筆談で見事に成し遂げていった。本稿では実際にどのような問題があり、児玉と沈はそれをどのように解決していったのか紹介した。

Journal

  • 大東史学

    大東史学 4 31-54, 2022-03-15

    大東文化大学歴史文化学会

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