高精度な分光画像を収集する撮影システムの検討と評価

抄録

本論文では, 圃場において収穫前のトマトの生育をスペクトルカメラによって撮影するための効率的な撮影システムの検討と評価に取り組んだ. まず, スペクトルカメラを固定する三脚キットおよび制御用パソコンを中心とした撮影キットからなる撮影システムを開発し, 屋内撮影で性能を評価した. 本撮影システムを使用することで, 従来に比べて32%の撮影時間短縮ができており, 圃場で分光画像を撮影するのに効果的な事を確認した. その後撮影システムを圃場へ持ち込み収穫前のトマトの分光画像の収集をおこなった結果, のべ30日の撮影で2969枚の分光画像を収集することができた. 次に, 収集した画像の質を評価するために実験室環境で撮影した画像とNDSI 値を指標として比較評価したところ, 実験室環境および圃場それぞれで撮影した分光画像から計算されるNDSI値の差はサンプル全体のNDSI値の変化量に対して小さく, サンプル全体のNDSI値の変化を検証するためには十分な品質が達成されている事を確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050011097118191872
  • NII論文ID
    170000177811
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00189944/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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