トランザクション機構を持つLog-Structured File Systemの設計と実装

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  • The Design and Implementation of a Transactional Log-Structured File System

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抄録

分散協調作業などの新たなアプリケーションでは、並行したファイルアクセスやフォールトに対して、ファイル内のデータの一貫性を保つためにファイルシステムレベルにおいてもトランザクション機構川が重要である。本論文ではLog-Structured Fi1e System(LFS)に、トランザクション機構を付加した新たなファイルシステムを提案、実装する。このため、従来のLFSに加え、(1)ユーザープロセスからのトランザクション要求の管理、(2)トランザクション内外での一貫したファイルアクセス、の二つの機能を提供する。従来のUnix Fi1e System (UFS)に代表されるファイルシステムでは、少量の変更であってもファイルを定められたブロックに記録していた。この非効率性を指摘し、LFSではファイルへの変更点をディスクの連続した空き領域に記録することにより性能向上を計っている。 本システムでは、LFSに内包される木構造に複数のビューを持たせることによってトランザクションを実現する。これらの実装にともなう動作中のオーバーヘッドの増加は小さく、トランザクションが実装された新しいファイルシステムは従来のLFSに上位互換なファイルシステムとして振舞う。

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