状態遷移モデルによる地図の理解

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  • Understanding of Map using State Transition Model

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抄録

画像データを含む種々のマルチメディアデータを内部モデルとして取り込んで、その内容にまで立ち入った検索を可能とするようなマルチメディアデータベースの構築が期待されているが、そうした検索に耐えるような内部モデルの作成のためにはもとのデータを高度に抽象化する必要がある。しかし特に画像データにおいてはその抽象化はたいへん重い作業である。従来はこの抽象化のために対象となる画像データの種類ごとに認識システムを構築して対応してきたが、今後ますますこうした画像データの種類は増えて行くと思われ、この方法では対応しきれないと考えられる。そこでわれわれは認識システムとしては包括的なもののみを用意し、画像データの種類の違いはシステムに与える認識知識に吸収させるという認識システムの実現の試みを行っている。そのために抽象化過程を、画像を構成するシンボルの状態遷移でモデル化し、認識知識を遷移規則の形で与えるようなシステムの試作を行った。今回は、そのなかでいくつか浮かび上がってきた問題点を踏まえ、このシステムをさらに一般的な地図理解システムに拡張することを考える。

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