車載ECU向けソフトウェア更新のためのデータ圧縮方式

抄録

車載システムの高度化,複雑化によりプログラミングエラーに起因するリコールが増加している.また,自動車がインターネットに接続することにより,自動車にもスマートフォンのようにアプリケーションの追加や機能の更新が行えるようになる.一方で,自動車がサイバー攻撃の対象となる恐れがあり,セキュリティリスクへの対策が求められる.これらの理由から,出荷後に自動車に搭載されているElectronic Control Unit(ECU)ソフトウェアの更新が必要となる.ECUソフトウェアの更新では,更新時間の短縮が重要な課題となる.更新時間を短縮する手法として,携帯電話やカーナビゲーションシステムでは差分更新が用いられており,ECUソフトウェア更新への適用も行われている.しかし,一部のECUではRAMのサイズやフラッシュメモリの特徴から差分更新を適用できない場合がある.差分更新を適用できず更新データを送信する場合,差分更新適用時に比べ大幅に更新時間が増加する恐れがある.そこで本論文では,差分更新を適用できないECUを対象としたソフトウェア更新に対し,対象ECU内で伸長可能な圧縮を更新データに施すことにより更新時間増加の軽減を行う.

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  • CRID
    1050011097152991488
  • NII論文ID
    170000177890
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00190023/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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