EUC(End User Computing)・EUD(End User Developing)を目指した情報基礎教育カリキュラムの開発
説明
1995年はパソコンが家電商品になった年である.そしてまた1995年のWindowsの登場以来,アプリケーションの活用は,教育現場はもとより一般社会にも急速に浸透してきた. このような状況下において,EUC(End User Computing)とEUD(End user Developing)の両方を兼ね備えた人材が要求されている.そこで,本論文は,アルゴリズム探求という情報技術概念の習得を目指した情報基礎教育カリキュラムを開発した.操作から活用,さらに問題解決法へと展開するシームレスな学習環境を考案し,その学習成果を高めるための有効的手段としてアプリケーション操作から出発するプログラミング学習を開発した.本カリキュラムはアプリケーション基本操作からプログラミング教育に発展することにより,コンピュータの基本操作もプログラミングの記述内容も自分の意志をコンピュータに伝える理論的な手順であることを学習者自身に気づかせた.また,ハードウェアの組み立て学習を取り入れ.コンピュータの見えない部分をブラックボックスとせず学習することにより,コンピュータは人間の知的好奇心をかきたてる道具になることを体験させた.最後に,今後の情報基礎教育の在り方を考察した.
収録刊行物
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- 情報教育シンポジウム2001論文集
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情報教育シンポジウム2001論文集 2001 (9), 15-22, 2001-08-21
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050011097160655872
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- NII論文ID
- 170000082219
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles