較正画像における直線度の最大化に基づく放射対称歪曲の較正
抄録
魚眼レンズ等の全方位カメラにおける放射対称歪曲の較正パラメータは,一般的に測鉛線原理,つまり実空間における直線の像である歪曲直線が直線へと写像されるように推定される.これは歪曲画像から理想的なピンホールカメラで撮影された画像を推定することに相当する.本稿では,歪曲直線の較正画像における相似変換に不変な直線度を定義し,それを最大化することによって較正助変数を求める手法を提案する.提案手法は既存手法の多くがもつ較正画像において最良の推定であるとは言えないという欠点を克服しており,1枚の画像上の1本の歪曲直線からでも復元可能な手法である.なお,提案手法は非線型最適化問題となるため理論的な数値計算上の安定性は保証されないが,数値計算上安定して動作することは実験的に確かめられた.また,較正結果の有効性は人工データによる実験と実画像による実験で確かめられた.
収録刊行物
-
- 画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
-
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集 2011 1264-1271, 2011-07-20
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050011097161164160
-
- NII論文ID
- 170000067366
-
- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00077821/
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- conference paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles