DAVIC1.2準拠のサービス制御機構(SRM)の開発

書誌事項

タイトル別名
  • The multimedia service session controller (SRM) based on DAVIC1.2

この論文をさがす

抄録

マルチメディア通信時代をユーザニーズの多様化と変化の時代と捉えた時, 多様化するニーズに対応するサービスを迅速かつ柔軟に提供する技術, つまりサービスに対する生産性を上げる技術の確立が重要となる。公衆電話網に代表される"通信網に融合されたサービスの提供"は網規模が巨大であるが故に, 多様な新規サービス提供にかかる労力が肥大化する問題を抱えている。かつて大型計算機がUNIX WSへと変遷したように通信の世界においても"通信網とサービスの分離"と"サービスのダウンサイジング(分散)"を行わなければならない時期に来ている。このような観点に立った研究および規格化は既に始まっており, IN(Intelligent Network)では通信網の上に共通したサービスプラットホームを置きユーザニーズに対応したサービスソフトウェアだけを作成・提供することで"網とサービスの分離''に成功したが, "サービスの分散"に関しては現在規定を進めている。またTINA-C (Telecommunications Information Networking Architecture Consortium)では, 分散オブジェクト環境(CORBA)上にサービスを作成することにより分散オブジェクト(サービス)間の通信をも含めた"分散マルチメディア通信環境"の標準化を進めている。本稿ではマルチメディアサービス網に対する要求とそこにおけるサービス制御の重要性を明らかにした後, 我々が開発したビデオサーバ(OKI MediaServer)のサービス制御技術について説明する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ