対話におけるAssumptionの役割
書誌事項
- タイトル別名
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- The Role of an Assumption in Dialogue
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説明
協調的な(Cooperative)な対話システムの構築のために、従来、話者の前提に誤りのある質問文(Loaded question)にも耐えられるモデルやプランの推定に基づくモデルなどが論じられてきた。しかし、これらのモデルには、Assumptionの意義については、あまり明確に反映されていない。ここでは、対話におけるAssumptionの役割について焦点をあてることにする。Assumptionというのは、話者がたてる想定のことをいう。我々は、状況や相手の意図が不明瞭なときや、会話を速やかに進行させたいときに、Assumptionを用いている。ここでは、まず、実際の会話におけるAssumptionの役割について分析し、次に、Assumptionに基づく理解モデルをたてる。このモデルは、例えば、(質問)「会議に参加したいのですが......」(応答)「会議は、中止になりました。」という場面で、「中止になった」ことにより、「参加すること」も、「参加費を払うこと」も、意味がないことを理解させるのに役立つ。すなわち、プランナーによる期待(Expectation)が裏切られるような場面を理解させるのに有効である。
収録刊行物
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- 全国大会講演論文集
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全国大会講演論文集 第37回 (自然言語処理), 1109-1110, 1988-09-12
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050011097176425216
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- NII書誌ID
- AN00349328
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB