「探究心を引き出す総合的な学習の時間の指導法」

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タイトル別名
  • Teaching a comprehensive learning time to draw out the mind of inquiry
  • タンキュウシン オ ヒキダス ソウゴウテキ ナ ガクシュウ ノ ジカン ノ シドウホウ

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抄録

本論文は、総合的な学習の時間創設時の期待や担う役割を踏まえ、学生の経験や意識、さらに教育改革の現状から課題を見出し、それらの課題解決に資する講座の工夫について考察するものである。 総合的な学習の時間が創設されて20年以上が経過し、学習指導要領も3回目の改訂を経ている。創設当初は、学校や地域の特色、児童生徒の実態等を生かし、各学校で目標や内容を決める自由度に大きな期待が寄せられた。一方、教科書がなく、各教科のような専門の免許や大学での学びの経験がある教員がだれもいないため、大きな不安の中でのスタートであった。先行実施した研究校や学習指導要領に示される例示を手がかりに、どの学校でも概ね定着しているが、学校差や教員差が大きい現状である。 学生にとっては、自身のこれまでの学びの経験が全てであり、経験値に大きな影響を受けている。そこで、本講座を通して、総合的な学習の時間の意義やねらい、方法等を正しく理解するとともに、探求の楽しさや教科横断的な学習のよさについて実感をもって学べるようにしなければならない。特に、教育学部ではないことから教職に関する基礎を学ぶ機会は多くないと考え、学習指導要領や教育改革の方向性にも触れていくことが必要である。総合的な学習の時間の指導法を通して、未来を拓く人材を育成する教育の素晴らしさを実感させ、大きな夢や目標をもって教育活動を創造できる教員養成に資することを目的とする。

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