実験を通して理論を理解する斜方投射実験教材の開発に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • ジッケン オ トオシテ リロン オ リカイ スル シャカタ トウシャ ジッケン キョウザイ ノ カイハツ ニ カンスル ケンキュウ
  • Study on Development of Obliquely Launched Projectile Experiment Teaching Materials to Understand Theory with Experiments

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抄録

教育現場で利用できる理論値との差が小さい斜方投射実験教材の開発を行い,高等学校「物理」の授業で使用した.次に生徒の学習の理解状況や教材に対する好感度から,教材の有用性を検証した.その結果,以下の4点が明らかとなった.1) 本研究で開発したストローロケット教材は,先端に2.5 gのおもりを取り付けると,水平到達距離の実測値が生徒実験でも理論値とよく一致し,誤差4%未満であった.2) 生徒は,ストローロケット教材を用いた検証授業を通して,斜方投射理論を理解し,検証授業から2ヶ月後も,その理解は継続していた.3) 生徒は,実測値が理論値とよく一致することや仕組みが簡単で操作しやすいことを理由に,ストローロケット教材を有用であると考えていた.4)生徒は,計算で答えを求める授業だけではなく,計算したことを意味付ける授業を望んでいた.以上のことから,本研究で開発したストローロケット教材を用いた探究的な学習は,生徒の斜方投射理論に関する理解を深めるために有効であることが示唆された.

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