日本の国家ブランド・イメージに関する来日外国人の評価: 社会的評価と個人的評価を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Foreigners Visiting Japan Regarding Japan’s National Brand Image : Focusing on Social and Personal Evaluation
  • ニホン ノ コッカ ブランド ・ イメージ ニ カンスル ライニチ ガイコクジン ノ ヒョウカ : シャカイテキ ヒョウカ ト コジンテキ ヒョウカ オ チュウシン ニ

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説明

現代国民国家のソフト・パワーの一部をなす「国家ブランド・イメージ」の構築に関して、近年その重要性が改めて認識され、日本でも関心が高まりつつある。日本の国家ブランド・イメージは、欧米のブランド・コンサルティング会社の調査では常にトップクラスの良い評価を収めているが、中国、韓国といった近隣国の評価をみると、必ずしも良い評価とは限らない。そのような状況を受け、日本の国家ブランド・イメージ評価を考える際、単なるランキング結果の分析にとどまらず、その評価が純粋に個人の意思によるものの結果なのか、あるいは社会構成員として属する社会(母国)の意見が反映された結果であるか、などの分析が必要であると考える。本稿は、この点に着目し、日本の国家ブランド・イメージ評価において、来日外国人による社会的評価と個人的評価の分析を試みる。分析方法としては、来日外国人約1,000 人に設問調査を行い、回収したクロスセクションデータを基に8 つの国・地域に分けて、その国・地域の社会的評価や個人的評価の特徴を明らかにするとともに、国・地域間の比較分析を行うこととした。なお、国家ブランド・イメージのランキング調査では、肯定的評価のみならず、否定的な評価のランキングの分析も行うことで、東アジアにおける一連の葛藤についても考察を試みる。

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