介護老人福祉施設における介護職員の虐待防止意識に影響を与える要因

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タイトル別名
  • Factors affecting an awareness of elder abuse and its prevention among care workers in special nursing homes for the elderly
  • カイゴロウジン フクシ シセツ ニ オケル カイゴショクイン ノ ギャクタイ ボウシ イシキ ニ エイキョウ オ アタエル ヨウイン

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抄録

養介護施設従事者等による高齢者虐待は、通報・相談件数、虐待判断件数共に増加している。さらに、施設・事業所別における虐待判断件数は、「介護老人福祉施設」が29.5%で最も多く、虐待者の職種は、「介護職」が 79.5%を占めている。そこで本研究では、介護老人福祉施設の介護職員に焦点を当て、施設の組織体制及び虐待遭遇経験と、不適切ケアに関する意識の関連について分析し、介護職員の虐待防止意識に影響を与える要因について明らかにすることを目的とした。  本研究の結果から、介護職員の虐待防止意識の向上に影響を与える要因として、「虐待防止に向けた施設内の研修」と「職員間のコミュニケーションの充実」が示唆された。また、不適切ケアの遭遇経験は、虐待防止意識の低下に影響があることが分かった。そのため、さまざまな不適切ケア事例を提示した研修の実施や、職員間のコミュニケーションが活性化する組織体制を構築する必要性が明らかになった。

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