下腹部と腰部の温罨法が生体に及ぼす効果の検討

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  • Examination of the effect which lower abdomen hot compresses and lumbar hot compresses exert on a physiological reaction

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抄録

加温部位の違いによる温罨法の作用機序を表面皮膚温と自律神経活性の関係から検討した。温罨法は湿熱温罨法(40℃)を下腹部もしくは腰部に120分間貼用した。対象は成人女性9名であり、条件は温罨法無と下腹部温罨法と腰部温罨法の3条件を実施した。測定項目は表面皮膚温およびRR間隔である。測定されたRR間隔のデータはローレンツプロット解析を行った。下腹部温罨法条件では足背部の表面皮膚温の上昇は認められなかったが、腰部温罨法条件では120分まで足背部の表面皮膚温が上昇した。3条件ともにRR間隔は延長したが、交感神経活性および副交感神経活性の変化は少ないことが示された。

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