中学3年生による避難所運営疑似体験と体験後の防災意識

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タイトル別名
  • Simulated Experience of Shelter Management and Disaster Prevention Awareness After the Experience by 9th Grade Junior High School Students
  • チュウガク 3ネンセイ ニ ヨル ヒナンジョ ウンエイ ギジ タイケン ト タイケン ゴ ノ ボウサイ イシキ

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抄録

琉球大学教育学部附属中学校では毎年1回,総合的な学習の時間を利用して,大学教員による生徒への特設授業が開講されている。2019年11月28日(木)に実施された特設授業で,附属中学校3年生14名を対象として,「避難所HUG」を用いて避難所運営を疑似体験する授業「リアル体験!避難所運営」を開講した。 静岡県危機管理部によって開発された避難所運営ゲーム「避難所HUG」は,ゲーム形式で発災直後の避難所運営のシミュレーションができるツールである。プレイヤーは,避難所運営スタッフとして,続々と避難して来る被災者の受入,避難所内での被災者の配置,情報伝達などを疑似体験することができる。 体験後の生徒の感想として,次々と来る避難者を,その属性や事情などを考慮して適切に配置することの大変さ,難しさ,避難者への配慮の重要性,チームワークの重要性,避難所や避難者のために自分ができること,などの気付きが述べられた。 防災教育では往々にして「逃げる」面(被災を避ける)が強調されがちであるが,学校などの立地条件によっては「受け入れる」面(避難所の設置,被災者の保護など)についても,このようなゲームを通して日頃から備えをしておく必要性があり,これを実践する貴重な機会となった。

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