短期大学における教育・保育実習に関する異学年交流学習会の教育効果(2)

書誌事項

タイトル別名
  • Educational Effects of the "First- and Second-grade Student Study Group and Information Exchange" for Student Teaching and Practical Childcare Training in a Junior College(2)
  • タンキ ダイガク ニ オケル キョウイク ・ ホイク ジッシュウ ニ カンスル イガクネン コウリュウ ガクシュウカイ ノ キョウイク コウカ(2)

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抄録

本稿では, 幼稚園教諭・保育士の養成課程における教育実習及び保育実習の事前・事後学習の視点から, 「異学年交流学習会」 のアンケート調査の結果を分析し, その教育効果を考察している。 アンケート調査の対象は, 2019年度の異学年交流学習会に参加した1年生63名, 2年生77名である。 このアンケート調査の結果に対して, 先行研究をもとに事前・事後学習としての取り組み状況と期待される教育効果について検討を加えたところ, 学習会は実習指導の科目を補う学習として位置づけられることが明らかになった。 そして, 事前・事後学習の教育効果として 「実習実践における理論・技術の意味の再確認」 や 「経験を言語化し伝えることによる自己成長」 などが示唆された。 しかし一方で, これらの効果を得るためには, 実習不安を安心や期待に変換していく仕組みづくりや1年生から2年生へのフィードバックの課題があることも明らかになった。 そのため, 今後は, より効果的なプログラムの検討や事前・事後学習それぞれの教育効果について, カリキュラムとの関係もふまえて検討していく必要がある。

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