第二次世界大戦後におけるアメリ力知識人のグアム認識 : 「エスニック問題研究所(IEA)」 の言論活動を素材として

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タイトル別名
  • The American Intellectuals' perception of Guam After World War 2 : Analyzing ofthe Institute of Ethnic Affairs' s publications
  • 第二次世界大戦後におけるアメリカ知識人のグアム認識 : 「エスニック問題研究所(IEA)」の言論活動を素材として
  • ダイニジ セカイ タイセンゴ ニ オケル アメリカ チシキジン ノ グアム ニンシキ : 「 エスニック モンダイ ケンキュウジョ(IEA)」 ノ ゲンロン カツドウ オ ソザイ ト シテ

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抄録

本論は、第二次大戦末期にジョン・コリアによって設立された「エスニツク問題研究所(IEA)Jがグアムという米領植民地地域をどのように認識していたのかを、定期刊行物『ニューズ・レター』と『グアム・エコー』の論調を素材として分析するものである。IEAの活動初期はグアム住民の賃金や土地補償などの厳しい現状を拾いあげながら米海軍統治批判を展開した一方で、民政移行の具体化は米海軍の反対により進まなかった。しかし1949年3月の「グアム議会ボイコット事件」を契機に、「グアム基本法」の制定が優先事項として認識されると、その関連記事が上記機関紙に多く掲載されはじめ、グアム住民の状況に関する情報が見られなくなった。編集業務に携わったコーガンの回想記では「我々は海軍に勝利した」としているが、必ずしも同法案はグアム住民の声をすべて反映させたものではなかったことと1950年の同法施行以降も、土地問題等で厳しい状況が残されたことから、IEAの活動の意義を認めつつもそこには限界性も内包されていたと結論づけた。

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