知的に遅れのない広汎性発達障害児童のトータル支援(4) -指示に反応しゆずれない小6男児との6年間のかかわり-

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  • Total Support for Children with Pervasive Developmental Disorder(4)-A relationship with a 6rd grade boy reacting to instruction with anger-

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抄録

知的に遅れのないKくんは、普通学級という集団の中で、指示的な言葉に反応し、注意の持続が難しい。周囲の言葉や態度に怒りを表出させ、行為は暴言と人を叩くという問題行動を引き起こしていた。トータル支援では、個別支援の中でKくんの関係形成が行われ、集団支援ではKくんの特性に添った集団活動が行われてきた。支援学生の記録や母親へのインタビュー等を分析した結果、6学年に入り、Kくんの集団支援に見られる姿は、書字体験へ挑戦する姿、負けたくない自己を認め、認めてもらいたいと表現する姿であった。課題は、書字読字支援の継続、家族支援、中学進学に向け理解ある周辺環境作りである。

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