Development of Teaching Materials for Environmental Science at Universities Using Building Stones

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Other Title
  • 建物壁面石材を用いた大学での環境科学教材の開発
  • タテモノ ヘキメン セキザイ オ モチイタ ダイガク デ ノ カンキョウ カガク キョウザイ ノ カイハツ

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Abstract

野外での教育活動は、環境教育に大きく貢献する。しかし、学生数の多い私立大学などの教育機関にとって、さらに、2020年からの新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の蔓延に伴う様々な活動制限により、その実施は容易ではない。 建物の建築石材には特徴的な化石が含まれていることがあり、また、石材によっては産地、当時の堆積環境や堆積年代の詳細が明らかにされている。これらを利用することで、野外巡検で得られる教育効果のエッセンスを模すことができる。ヤマザキ動物看護大学南大沢キャンパス1号館の建物内壁面には”モカクリーム”の名で知られるポルトガル産の石材が使用されている。”モカクリーム”は中期ジュラ紀の浅海に堆積した石灰岩であり、特徴的な堆積構造(級化構造や斜交葉理など)が観察される。また、石材中には二枚貝・サンゴなどの海棲生物の化石や生痕化石が含まれており、ジュラ紀の生物相を垣間見ることができる。本稿では本石材の教材利用のために必要な年代や産地、堆積環境などの情報をまとめた。本学の環境科学教育では、環境問題の新聞報道等を副教材とするNIE(Newspapers in Education)の手法を取り入れ、現在の地球表層の環境と生物多様性、環境変動などの分野を学修するが、本石材の観察実習を実施することで、こうした学修分野の統合的な理解を深める効果が期待される。

Journal

  • Studies in Animals

    Studies in Animals (4), 1-13, 2022-03-26

    ヤマザキ動物看護大学

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