農研機構メッシュ農業気象データを用いた岐阜県スギ人工林冠雪害危険度マップの作成

書誌事項

タイトル別名
  • The potential risk map for snow accretion damage in Cryptomeria japonica forest in Gifu Prefecture based on The Agro-Meteorological Grid Square Data, NARO
  • ノウケン キコウ メッシュ ノウギョウ キショウ データ オ モチイタ ギフケン スギ ジンコウリン カンセツガイ キケンド マップ ノ サクセイ

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説明

岐阜県内の冠雪害危険地域を気象条件から明らかにすることを目的として,農研機構メッシュ農業気象データを用いて冠雪害危険度マップの検討を行った。2000/01年冬期から2019/20年冬期までの20冬期の気温と降水量を入力値とし,同期間中の冠雪害発生危険日を1日毎かつ国土数値情報の3次メッシュ毎に判定した。その際,判定条件の一つである基準以上の日降水量の有無について,年最深積雪深値に応じた閾値の設定を3種類に分けて実行した。各メッシュの冠雪害発生危険日判定数を分類して図化し,危険度が高いと判定したメッシュが,被害歴のあるメッシュに該当した率を「カバー率」,被害歴が無いメッシュに該当した率を「空振り率」として各結果を評価した。3種の設定のうち,年最深積雪深値30cmの場合の日降水量の閾値を20mm,年最深積雪深値135cmの場合の日降水量の閾値を50mm,その間を日降水量/年最深積雪深値:20/70の勾配で閾値が漸増する設定を用いて判定した結果が,最もカバー率が高くなり,これを冠雪害危険度マップとした。同マップでは,県中部域等において危険性が高いことが示された。

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