分娩時における娩出子豚の経時的行動の推移に関する研究

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  • ブンベンジ ニ オケル ベンシュツコブタ ノ ケイジテキ コウドウ ノ スイイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

生産子豚の損耗率低減につながる対策を検討するため、分娩時における娩出子豚の自立~移動~母豚乳房到達に至るまでの一連の行動について定点カメラで撮影し、蓄積した映像データから各行動に関する所要時間や事故発生要因等について調査解析した。この結果、妊娠末期の母豚に対し、交配後113日目の午前10時を目安にPGF2α製剤を投与することで、夜間分娩を回避し日中分娩を促すことが可能であった。また、子豚は娩出後約40秒で上体を起こし、1分以内に旋回しながら初乳を求めて移動を開始する。乳房には約30分程度で到達するが、母豚の挙動や生時虚弱等により乳房到達に長時間を要した場合には損耗リスクが高まるため、昼間分娩を促して要介助子豚の早期発見と適切な救済措置を行うことが重要と考えられた。

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