ニホンザル群の存続可能性分析の再検討 : 捕獲が与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • A revision of the population viability analysis of Japanese macaques

抄録

・坂田・鈴木(2013)によるニホンザルの群れにおける存続可能性を再検討すべく、複数の捕獲シナリオにおける30、50、100年後の絶滅確率を計算した。・群れの初期個体数の条件として、既存研究で着目されていたオトナメスの頭数に加えて、未成熟メスの比率についても検討した。・捕獲のない条件と比べて捕獲がある条件では、30年程度の短い時間スケールの絶滅確率には大きな差がないが、50年から100年程度の時間スケールでの絶滅確率は上昇することが示された。・特に群れ数の少ない地域個体群の保全を考える上では、長期的な絶滅確率が高まることのないよう、捕獲制限の範囲内であっても、未成熟メスの数も含めて注意深くモニタリングする必要があるといえる。

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