多機能生体センサを用いた豚の分娩予測

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タイトル別名
  • Predicting farrowing of sows with multifunctional biological sensor
  • タキノウ セイタイ センサ オ モチイタ ブタ ノ ブンベン ヨソク

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抄録

母豚に多機能生体センサ(以下、センサ)を装着し、加速度に関するデータおよび体表温を採取すると共に、監視カメラによる動画撮影を行い、分娩時の行動を解析することで分娩予測に利用可能か検討し、以下の結果を得た。1 横臥以外の姿勢にあった時間は、対照群(分娩7日前)と比較して分娩9時間前から分娩9時間後にかけて高い値(P<0.05)を示した。2 姿勢を変化させた回数は、対照群(分娩7日前)と比較して分娩7時間前から分娩10時間後にかけて高い(P<0.05)を示した。3 活動量は対照群(分娩7日前)と比較して分娩7時間後から分娩14時間後にかけて高い値(P<0.05)を示したが、分娩前に有意差は認められなかった。4 体表温は対照群(分娩6日前)と比較して分娩35時間前から分娩18時間前にかけて低い値(P<0.05)を示した。以上のことから、姿勢の状態および変化を捉えることで、母豚の分娩前の特徴的な行動を検出することができ、9時間前から7時間前に分娩時刻を予測できる可能性が示された。

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