Pathology of Pseudomonas aeruginosa infection in chickens

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  • 鶏の緑膿菌感染症の病態
  • ニワトリ ノ リョクノウキン カンセンショウ ノ ビョウタイ

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Abstract

緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)は，抗菌剤や消毒剤に抵抗性があり，土壌，水中，湿った環境中に分布するグラム陰性桿菌である。鶏の緑膿菌感染症は，古くから特発性発生として時折報告されているが，現在でも依然として採卵鶏とブロイラーのひなでみられる。本症の病理は，大腸菌症と類似しており，これらの病気を病理学的変化だけで区別することは困難である。従って，これらの疾患の両方の病変を詳細に比較することは本症を診断する上で有用である。鶏の緑膿菌感染症では，爆発卵/死ごもり卵，心膜炎/肝被膜炎，関節炎，気嚢炎，髄膜炎，脳壊死/軟化，卵黄嚢炎，皮膚水腫/筋炎，角膜炎，急性敗血症性病変が観察される。これらの病変は，角膜炎と脳壊死/軟化を除いて，大腸菌症罹患鶏でもしばしばみられる。特に片側性の角膜炎は鶏の緑膿菌感染でしばしばみられ，本症に特徴的な病変である。

Journal

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 55 (3), 85-90, 2019-11

    つくば : 鶏病研究会

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