タクシーの無賃乗車の詐欺事案について、残遺型統合失調症に罹患し、著しい思考障害があった被告人に、詐欺の故意があったとは言えないとして、原審の有罪判決を破棄して無罪を言い渡した事例

この論文をさがす

説明

残遺型統合失調症による思考障害のあった被告人が、料金を支払えるかのように振舞ってタクシーに乗車したがこれを支払えなかった事案において、東京高裁が、被告人の思考障害を考慮せずに故意を検討した原判決の判断手法を批判し、被告人に精神障害があるときにはこれを考慮して認識内容を検討すべきことを判示した事例。

収録刊行物

  • 法学新報

    法学新報 124 (5・6), 239-254, 2017-09-29

    法学新報編集委員会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ