インビームガンマ線分光で探る30Mgの構造

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タイトル別名
  • Structure of 30Mg explored via in-beam gamma-ray spectroscopy

抄録

$^{30}$Mgは中性子数20の魔法数が消滅する原子核としてよく知られている$^{32}$Mgの2中性子少ない系であり、魔法数消滅のメカニズムを解明する重要な情報を与える原子核である。この研究では、ミシガン州立大学のサイクロトロンを用いて$^{31}$Mgからの中性子ノックアウト反応によって$^{30}$Mgを生成し、そのガンマ線分光から構造を探求した。変形の小さなバンドと変形の大きなバンドの他に負パリティ状態と見られるエネルギー準位が得られ、それらの分光学的因子が導かれた。その結果を大規模殻模型計算と比較したところ、エネルギー準位はよく再現するものの、分光学的因子の一部に不一致があり、より正確な記述という観点からは理論に課題があることがわかった。

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