アニメ聖地巡礼における作品要素と行動動機の分析-『鬼滅の刃』を事例として-

書誌事項

タイトル別名
  • アニメ セイチ ジュンレイ ニオケル サクヒン ヨウソ ト コウドウ ドウキ ノ ブンセキ キメツ ノ ヤイバ オ ジレイ トシテ
  • Analysis of causal relationships between content elements and motivations behind anime pilgrimages: A case study of the anime pilgrimage of Kimetsu no Yaiba (Damon Slayer).

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抄録

『週刊少年ジャンプ』(集英社)に2016年から連載された『鬼滅の刃』は,マンガ,アニメ,映画,ネット動画などのメディアミックス展開で社会現象ともいえる大ヒットとなった。それと呼応するように福岡県の「宝満宮竈門神社」など各地の聖地に鬼滅のファンたちが訪れた。本研究は,アニメなどのコンテンツによって誘発される旅が,地域誘客の有効な施策として,いかにすれば活用できるかの知見を導出することを目的とした。リサーチクエスチョンは「作品のどのコンテンツ構成要素によって,ファンは地域への関与を高めてくれるのだろうか。」とした。それをアンケート調査と統計分析によって明らかにした。行動動機・巡礼意向動機の調査結果を因子分析し,「レジャー的巡礼」と「精神充足的巡礼」の2因子を得た。次に因子得点により,5つのクラスターを抽出した。その後,アニメ「作品」と「地域」に対して,関与も持つ3クラスターに対して一元配置分散分析を行い,その後決定木による分析を行った。その結果,「登場人物のセリフ」,「物語の展開」,「映像力」が,作品に興味を持ったものが,地域へコミットするためのキードライバーとなることを導出した。

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