リアルタイムLinuxにおけるEthernet通信性能の評価
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説明
Linuxの通信のリアルタイム性を改善するために,ソフト割込みの遅延実行を担うカーネルスレッド(ksoftirqd)をリアルタイム優先度で実行することを提唱し,その効果を検証した.PREEMPT_RTパッチを適用したLinuxを搭載する組込みボードで,UDPのラウンドトリップタイム(RTT)と定周期送信ジッターを測定し,ksoftirqdの優先度を変えて測定結果を比較した.その結果,ksoftirqdのリアルタイム優先度化により,最大RTTは改善したが,平均RTTはTCP送信負荷環境下で悪化した.加えて,TCP送信および受信負荷環境化で,送信ジッターが悪化した.以上より,ksoftirqdのリアルタイム優先度化は,通信のリアルタイム性を部分的に改善するものの,課題も残ると言える.
収録刊行物
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- 第84回全国大会講演論文集
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第84回全国大会講演論文集 2022 (1), 19-20, 2022-02-17
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050012545626128640
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- NII書誌ID
- AN00349328
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB