コロナ禍の高等教育における学びの継続のための学生支援の在り方に係る論議 : 主に2020年第203回・2021年第204回の国会審議分析から
書誌事項
- タイトル別名
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- Debate on How to Support Students to Continue Their Higher Education Learning in the COVID-19 Pandemic: Mainly from the Analysis of the National Congress Deliberations from the 203rd Session in 2020 to the 204th Session in 2021
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抄録
「教育無償化」論議の経緯と特徴を明らかにするため、これまで2016年第190回〜2020年第201回の国会審議を追ってきた。本報告(通算第5報)では、その後の第203回(2020.10.26-12.5)及び第204回(2021.1.18-6.16)を主に扱い、国会会議録検索システムを用いて「教育無償化」「困窮学生」等で簡易検索しヒットした記事を通覧して、コロナ禍における学生支援論議を探った。既報のように第201回では「学生&コロナ禍」が国会会議録で初ヒットし、家計急変への対応や困窮学生への学びの継続策が議論された。引き続き、第203・204 回でも高等教育無償及び大学等修学支援法に関わって、コロナ禍のもとでの学びの継続のために経済的支援・現金給付の在り方が論議された。加えて、鍵用語「食糧支援」「生理の貧困」に象徴されるように、困窮した学生の日々の生活を支えるための現物給付へと議論が切迫し拡大していた。高等教育における学生支援の在り方が「現金給付+現物給付」という構図に至ったことが明らかとなった。引き続き国会審議の行方を注視したい。
収録刊行物
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- 大阪成蹊大学紀要
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大阪成蹊大学紀要 8 297-306, 2022-02-20
大阪成蹊大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050012570391530880
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- NII書誌ID
- AA12715771
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- ISSN
- 21894744
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- HANDLE
- 20.500.14094/90009091
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- KAKEN