現代日本語における常体・敬体を再考する : BCCWJに基づく調査
書誌事項
- タイトル別名
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- A Second Thought on Polite-style and Plain-style in Japanese Based on Survey Using BCCWJ Corpus
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説明
日本語の文体は,大きく常体と敬体という2つに分けられる。従来,常体と敬体について,多くの研究がなされているが,その大部分は主観・内省に基づく理論的な研究であって,大規模な言語データを踏まえた計量的な研究は必ずしも十分ではない。そこで本研究では,現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)を使用し,現代日本語における2つの文体を,(1)常体・敬体の使用状況はジャンル別にどのように変化しているのか,(2)常体・敬体の使用状況は年代別にどのように変化しているのか,(3)ジャンル差と年代差のどちらがより常体・敬体の使用状況に大きく影響を及ぼしているか,という3つの観点から調べた。その結果,(1') ジャンルによって,常体率は100%から5.13%まで20倍近くのズレが存在することである。(2')1970年代から2000まで,書籍,白書ともに常体率が低下すること,(3') ジャンル差の方がより常体・敬体の使用状況に大きく影響を及ぼしていること,などが示された。
収録刊行物
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- 統計数理研究所共同研究リポート
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統計数理研究所共同研究リポート 414 129-143, 2019-03
統計数理研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050012570391635584
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- NII書誌ID
- BN02360534
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- HANDLE
- 20.500.14094/90009074
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB