精神障害当事者が働く喫茶コーナーの現状と課題-アンケート調査を通して-

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抄録

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近年、精神障害をもつ人のいわゆる社会的入院(退院可能な状態にまで精神疾患の病状は回復しているにもかかわらず、退院後の生活や仕事の場などの環境が整わないために結果として入院生活が継続されている状態)が問題とされ、できるだけ退院して地域で暮らし、そして働ける条件を整備していくことによって、学習文化的な面も含め社会参加と自立を支援していく取り組みが広がってきている。そこでは、従来の医療から福祉へという政策的流れを受けながら、作業所や地域生活支援センター等を中心に様々な活動が展開されてきているのである。本稿では、そうした支援の一つとして精神障害当事者が働く喫茶コーナー(主として喫茶店形式で、一般の客に飲食を提供しているところの総称)に着目し、そこでの取り組みの現状と課題について、主に筆者が行ったアンケート調査にもとづいて考察していくことを目的としている。

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