フランス人に見られる右派左派への帰属意識と投票行動
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説明
フランスにおいて、右派や左派の起源は1789年の8月28日にまで遡ることができる1)。その日、憲法制定国民議会の代議士、および王党派の支持者は半円形の劇場の右側に集まり、彼らの敵である革命の支持者たちは左側に集まった。この議場での集まりが、フランス社会を二分する右派左派という政治の基本的な認識構造を生み出した。そのとき以来、フランス政治の争点は多様に変化してきたが、この時に生まれた亀裂は、フランス社会に深く根づいてきた。 しかし、今日、ヨーロッパの研究者の間では、右派左派という概念は、もはや、1950年代や1960年代のように、有権者に対して、大きな影響力を持ってはいないと論じられるようになっている。そして、この傾向は、東西の冷戦対立の終焉により、本格的なものとなっていると論じられている。 確かに、この脱イデオロギー的な現象は、ヨーロッパの多くの国々において現れている。
収録刊行物
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- 政治学研究論集
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政治学研究論集 6 37-55, 1997-09-30
明治大学大学院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050013109570062336
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- NII論文ID
- 120001941450
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- NII書誌ID
- AN1047584X
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- ISSN
- 13409158
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- HANDLE
- 10291/8197
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles