韓国「政府会計制度」改革の構造-その機能の解明に向けた予備的考察-

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  • カンコク 「 セイフ カイケイ セイド 」 カイカク ノ コウゾウ : ソノ キノウ ノ カイメイ ニ ムケタ ヨビテキ コウサツ

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抄録

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本稿は,この10年間にわたって推進されてきた韓国における政府会計制度の改革について,その機能を解明するために,同改革の構造に関する予備的考察を行ったものである。この改革の主な狙いは,「発生主義」及び「複式簿記」の導入にある。1998年12月財政経済部国庫局で発表された基本方針『政府会計制度の改編方向―複式簿記及び発生主義体制の拡大導入検討』においては,従来の政府会計の問題点として,「財政の総括的・体系的状況把握の困難,国家資産・負債に関する明確な認識の限界,自己検証及び会計間の連携性分析機能の欠如,実質的・体系的会計処理基準の欠如」が指摘されていた。韓国における政府会計に関する諸研究においても,同様の視点が設定され,これら指摘された諸問題に対する改善案として,政府会計に対する発生主義・複式簿記の導入が提案されたのである。

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