抄録
Article
本研究は、20世紀転換期のアメリカ合衆国のキューバ問題を、いわゆる「長い19世紀」のなかで推進された太平洋政策と中米地峡運河国有化政策に関連づけ、同問題と、連邦議会で行われたキューバの併合論及びその他の海外膨張論との連続性を明らかにする。また、海外膨張論運動における各島嶼領土の地位の状況と、これらの領土間の相違を指摘する。キューバ人たちは、宗主国スペインに対する独立戦争を展開していたが、アメリカ合衆国は、1898年の対スペイン戦争の結果、パリ講和条約における領土移譲により、一時的にキューバをその保護下においた。戦前、スペインに対する宣戦布告の当否を問う宣戦布告論争に相まって、アメリカ連邦議会は、キューバ獲得後の同地の取り扱いについて議論した。
収録刊行物
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- 文学部・文学研究科学術研究発表会論集
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文学部・文学研究科学術研究発表会論集 2009 119-130, 2010-03-01
明治大学文学部・文学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050013109571203712
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- NII論文ID
- 120005578786
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- HANDLE
- 10291/16967
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles